変わることへの少しの勇気

むかし、婚活を始めたばかりの頃、私が力を入れていたのが自分の気持ちと向き合うことでした。

なぜ結婚したいのか?
そもそもホントに結婚したいんだっけ?
結婚できなかったらどうなるのか?
なぜ今なのか?

などなど。

ひたすら自分に質問して答えを出していくことで、覚悟を決めるというか、心に杭を打ち込む作業です。

こういう作業をしなくても、さらっと結婚していく方はいらっしゃいますが、私みたいに「こじらせ」気味の人はこういうことしないと前に進めないんですね。

で、自分ひとりでやるよりは、やはりコーチやカウンセラーがいる方が捗るわけで、質問してもらいながら進めていきました。

その中のコーチのひとりがこう言ったんですね。

「あなたは変わるのが怖いんじゃない?今の自分が変わってしまうことを恐れているよ」

なんだかとても意外なコメントでした。
自分で言うのもなんですが、私は柔軟性には自信がありましたし、頭が硬い方だとも思っていませんでした。

だから、変わるのが怖いなんて、そんなバカな、と。コーチを否定したい気持ちにさえなりました。
しかしここで一旦受け止める作業も必須だと思っていましたので、認めたくないながらも心の奥底まで掘り起こして自分に聞いてみました。

すると、考えてみればなんとなく思い当たることがあったんです。

変わりたくない、とはどういうことか。

まだ見ぬ夫となる人を受け入れた時、私はその時幸せかもしれないが、同時に確実に失うものがあるのです。

それは、自分ひとりで気ままに過ごす時間だったり、自分ひとりで決められる権利だったり、今まで自分だけのペースでやってきたことすべて。

同時に、所帯を持てば責任が発生します。夫との連帯責任を負うことで、新たなリスクを抱えることにもなる。

それらの、失うであろうメリットと新しく負うであろう負債。
未だ見ぬあれこれが不安となり、前へ進むことをためらわせていたのです。

しかし、どんなことでも表から見るか裏から見るかの違いがあるだけ。
所帯を持てば、一般的には生活が安定しますし、人生は充実する。その代わり、1人で享受していた権利が消失し、2人でのリスクが少し増えるだけです。

失うものがあるとわかっていても踏み出すのは、失うもの以上のものを得られると信じるから。
それが、人生を送ることであり、成長することだと信じています。

新しいことを始めるのに不安はつきものですが、それはあくまで計画段階でのこと。
計画は悲観的に立て、実行は楽観的に行うのがセオリーですから、一度決めたら後は目標に向かって突き進むのみ。

不安を抱えたまま走るのは、アクセルとブレーキを同時に踏むようなもので、なかなか前に進めないのです。
一番初めに気持ちの棚卸しをしておいたことが、結果的に最短距離でゴールに辿り着けたのだと思います。

不安とは曖昧なものです。
曖昧なままにしておくと、ずっと前に進めませんので、ひとつひとつ、不安の正体をブレイクダウンしていくことで、不安が不安ではなくなっていきます。

もし、結婚したいのになかなか前に進めないと思ったら。
自分と向き合う作業が終わっているか、振り返ってみて下さいね。

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