家族という最強のチームの必要性

こんにちは。今日は私の体験をお話したいと思います。

私は、33歳まで結婚願望がまったくありませんでした。彼氏がいたこともほとんどありません。仕事は順調だし友達もいるし趣味もあるし、何も不自由や不満がなかったのです。

たぶん「いつかは結婚したいけどまだ先でOK」とぼんやり考えている人の中には、現在を大切にし過ぎる過去の私のような方がたくさんいらっしゃるのではないかと思います。


そして、そういう時は「永遠に今の状態が続くもの」と何の保証もなくぼんやり考えているもので、いざという時の備えを怠りがちです。危機感がなく、想像力が乏しくなってしまっているのでしょうか。


そんな「ぼんやりさん」の私にも、「いざという時」を切実に感じた出来事がありました。


まだ会社員だった私は、その日22時過ぎまで残業しておりました。周囲の同僚たちはほとんど帰宅し、フロアには数人しか残っていない状態でした。その時、私の斜め後ろに座っていた同僚が突然ひっくりかえるように倒れたのです。慌てて救急車を呼び、成り行き上、私が病院まで付き添うことになりました。


救急車の中で本人は意識が回復し、話せる状態までなりましたが、救急隊員の方は私にもあれこれと質問をしてきました。持病があるかどうか、飲んでいる薬はないか等です。知らないことばかりで答えられることはほとんどなかったのですが、病院に着いてからも私は待合室でしばらく待機することになりました。ご家族には会社から緊急連絡先に連絡がいっているはずなのですが、夜間ということもあり、なかなか連絡がつかないということでした。

彼は独身ですから、実家のご両親とお姉さんが緊急連絡先になります。


救急対応病院だったので、夜12時前にも関わらず待合室にはたくさんの人がいました。皆、どこが悪いのかはわからないですが、一様に家族らしき人に付き添われて辛抱強く待っています。


この風景を見て、はっきり感じたのです。

今の私には、高齢の両親と弟ぐらいしか家族がいない。もし私が急病になった時、付き添ってくれる人はいないも同然であると。弱っている身体を引きずってタクシーを拾い、深夜の病院の待合室でじっと名前を呼ばれるのを待つ自分の姿。考えるだけで気が遠くなる思いでした。


数十分後、幸いにも本人の意識がはっきり回復したので、次の日に精密検査を行う前提でその日は帰宅が許されることになりました。彼は、すみませんと何度も何度も頭を下げ、実は私に打ち明けていない持病や長年飲んでいる薬があることを打ち明けてくれました。彼はその時入社したばかりでしたから、体調を気遣うよりも仕事を覚えることに夢中だったようです。


次の日以降、彼は検査の結果が出るまでは当面出勤停止となったのですが、間の悪いことに、彼の高齢のお父さんまでも倒れてしまったのです。お母さんも高齢、お姉さんも持病があるとのことで、急きょ彼は今の家を引き払い、実家に帰る手配をし、お父さんの手術の準備、そしてもちろん平行して自分の検査や各種手続きを行ったのです。

こういう場合の諸手続きで、家族以外の人物が手伝えるものなどほとんどありません。親しい友人なら引越しの手伝いぐらいはできるでしょうが、せいぜいその程度です。


このような状態でしたから、彼の苦労は想像を絶するものがあったと思います。もちろん休職中は収入がありませんから、病気だからといっていつまでも休んでいられないという気持ちの焦りも大きかったと思います。

結局、彼も彼のお父さんも体調は回復したのですが、復職の手続きがうまくいかず、退職となりました。彼にパートナーがいれば、もしかしたら展開は少し違ったかもしれません。


このように絶対絶命のピンチの時に助け合えるのが家族なのです。もちろん助けてもらう目的で結婚するわけではありませんが、人間ですから好調な時だけでなく不調な時ももちろんあります。年齢を重ねていけば、身体に不調が出てきたり、失業することもあるかもしれません。

そんな時、そばに寄り添ってくれるパートナーがいればどんなに心強いか、想像に難くないと思います。この役割は、友人や両親では決して代行できないものです。


何も不満がなくて楽しい毎日。おおいに楽しんでください。でも、あなたが30代に差し掛かっているならちょっと待って。

頭の片隅では絶対絶命のピンチになった時の備えについて、きちんと考えておくことを強くお勧めします。

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