騙されないで!結婚にまつわる数字のマジック
おそらく婚活サービスに入会している方、説明を聞きに行った方はご覧になったことがあるのではないでしょうか。
この資料は、総務省統計局のホームページより引用していますので、見にくい場合は直接そちらをご参照くださいね。
細かい数字は見なくてかまいません。何が書いてあるかというと、国勢調査の結果を見る限り、男女ともに年齢が上がるほど結婚できなくなっていきますよ、という資料です。いきなり嫌な話ですよね。
この資料は、多くの結婚相談所や結婚情報サービス、結婚カウンセラーが顧客に結婚サービスの重要性を説くときに引用しているものです。
見るところは特に女性の30代以降の未婚率についてです。
たとえば、平成22年の女性のデータについて、「30~34歳の未婚率が34.5%」であり、「35~39歳の未婚率は23.1%」であることがわかります。つまり、34歳で未婚の場合は、39歳までに結婚できる確率が差分の11.4%だということになります。つまり、約10人に1人しか結婚できない。さらに「40~44歳」になってくると17.4%まで下降し、差分は5.7%。100人のうち5人という狭き門になるのです。だから急いで婚活しましょう!というわけです。
賢い方はもうお分かりだと思いますが、これはあくまで国勢調査ですから、純粋に「未婚である」ことをカウントしたデータに過ぎません。
つまり、「意思をもって結婚しない」人がどれだけいるかが反映されておらず、「結婚したいのにできない人の未婚率」とは言えないデータなのです。こんなものを水戸黄門の印籠のように結婚志願者につきつけて入会をあおる婚活サービスにはくれぐれも注意してください。統計データは正しく活用してこそ価値があります。
そうは言っても、やはり「結婚に向く年頃」というのは存在するもので、
男性の「売り時」(あえてこう言わせて頂きます)は30代後半まで、女性は30代前半までだとそこまでこじらせずに一般的な意味での「良いお相手」が見つかりやすいでしょう。
これは、相手に求める条件が「世間一般的な基準」としてお互いに納得しやすく、自分自身も「どう振る舞えば選ばれやすいか」が理解、実践しやすいからだと思います。
さらに、子どもをもうけるのにリミットとなるのが上記の年齢であることも大きな理由です。女性は妊娠のリミット、男性は経済性のリミット(子どもが成人する前に還暦を迎えないこと)です。このようなごく一般的な基準でお相手選びをする方が多いので、「年ごろ」が決まってくるのです。
上記の条件は、いずれも初婚の場合ですので、再婚の場合はまた話が違ってきます。子どもの成長などをきっかけに、第二の人生を充実させるために再婚に向けて活動される方も年々増えています。
また、初婚でも子どもを望まない場合は世間一般の条件に縛られずにお相手選びができるでしょう。
今回は、統計データを元に年齢のリミットのお話をしましたが、私は本音では統計など気にする必要はないと思っています。
こと地方では晩婚率は下がると思いますが、東京では35歳以上で初婚などざらにあり、40歳以上の素敵な男女が次々に成婚を決めています。子どもを望む場合は、もちろん若いに越したことはないですし、婚活も楽にすみ、また女性が25歳以下の場合は非常に良い条件の男性を選ぶこともできます。
ただ、何度も言うようですが、結婚することがゴールではなく、幸せな生涯を送るための結婚ですから、年齢ばかり気にして、焦って大して気に入りもしない異性と結婚してひとつ屋根の下で過ごすなんて、これほどつまらないことがあるでしょうか。
活動量をこなせば、誰でも一定レベル以上の出会い力を身に着けることができるのです。ぜひ、データに囚われることなく、ご自分のベストな結婚を目指してください。
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