婚活は刈り取り型で考えない
婚活に限ったことではありませんが、人間関係すべてにおいて刈り取り型の関係はおすすめしません。
「刈り取り」というのは、ビジネスで使われる言葉で、目先の利益を優先する営業手法です。今すぐ儲けることを最優先し、いかに相手に売りつけるかということばかり考えることになります。
反対の言葉は「種まき」などと呼ばれ、日ごろからのお客様との関係を重んじ、相手の役に立つことを優先する手法です。こちらは、お客様に喜んでもらうことを第一に考え、いつか買ってもらえれば良いという長期的な営業手法です。
長期的な視点で見ていくと、優秀なセールスマンほど種まき型であり、企業単位で見ても、安定して売り上げがとれるのも種まき型であるといわれています。いわゆる「北風と太陽」のような関係だと考えて頂ければ良いでしょうか。
婚活はどちらかというと、長期ではなく一過性の話ですし、一期一会の機会をものにしていくところなんかはいかにも刈り取り型ではないかとも思えます。
でも、違います。
確かにひとりひとりとの出会いは大切で、もちろんお見合い相手と長期にわたって関係を構築する必要はありません。ですから、決める時はスパッと決めないといけないのですが、だからと言って「この人は自分にふさわしい人なのか?」とギラギラしながら相手を値踏みしているうちは、良い出会いなどないのです。
焦る気持ちはもちろんわかりますが、それが表に出てしまっているうちはうまくいかないものです。逆の立場で考えてみたら納得できると思います。
また、相手を値踏みし、相手の悪いところ探しが得意な方がいます。お見合いが終わったあと、お相手の文句ばかり後から後から出てくる方がいます。
もちろん100点満点の人などいませんから、何かしら不都合はあるでしょう。冷静に相手を見ること自体は悪いことではありませんが、上から見下ろす批評家ではまずいのです。パートナーを探しているのですから、いつだって立ち位置は横並びでいるようにしましょう。
そして、これは断言しますが、あなたが相手を見下ろしている場合は確実に相手もあなたの欠点を見てきますし、一緒にいて良好な雰囲気にはならないでしょう。
人間関係は鏡です。自分の態度はそのまま相手の態度になりますので、相手だけを冷静に分析していないで、自分自身を分析しましょう。婚活がうまくいく人は、自分を客観的に見て悪いところは素直に改善しています。
良いご縁は、取りに行くのではなく引き寄せたり降ってきたりするものです。自分に利益がありそうな人にだけ親切にしたり、お見合いのときだけ愛想よくするなど、場によって振る舞いを変えるのではなく、「いつも最高」でいる心がけをしてほしいのです。
難しいことは何もありません。自分の周囲にいる人にはいつも温かい気持ちをもって接してください。親、兄弟、友人、同僚、上司などなど、すべての人があなたにご縁を連れてくる可能性があると思って接してください。そうすれば、あなたは365日お見合いモードになるわけで、あなたの周りの人は例外なくあなたに何かいいことをしようと思うはずです。
もしかしたらその中の誰かがお相手を紹介してくれる可能性もあるでしょうし、それはなくとも、いつどんな形でご縁がまわってくるかは誰にもわからないのです。婚活の場だけちゃんとするよりは、いつどこでだれが見ているかわからないと思った方が、早く良いご縁に恵まれると思います。
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